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演目一覧

羽衣

駿河国(静岡県)三保の松原に住む白龍という漁師が、今日も釣りに出てくる。すると虚空に花降り音楽が聞こえ、ただならぬ景色となり辺りを見回すと、一本の松に美しい衣が掛っている。家の宝にでもしようと白龍が持ち帰ろうとすると、一人の女性が現れ、「その衣は私の物です。元の所へ置いておいて下さい」と呼び止める。

羽衣1
羽衣2

その女性が天人で、衣は天の羽衣だとわかった白龍は、「こんなに珍しい物は国の宝にしよう」と返そうとはしない。天人は、「羽衣が無くては天に帰れない」と、天を見上げ嘆き悲しむ。その姿を見た白龍は、「あまりに哀れなので羽衣を返そう。ただしその代わりに、聞き及んでいる天人の舞を見せて欲しい」と言う。天人は「喜んで舞を舞いましょう。でも衣が無いと舞えないので先に返して下さい」と頼む。

羽衣3


しかし白龍は「衣を返すと舞を舞わずに帰ってしまうだろう」と天人を疑う。すると天人は「いや疑いは人間にあり。天に偽りはありません」と言い返す。白龍はその言葉に自分が恥ずかしくなり、ようやく衣を返す。

羽衣4


羽衣を着た天人は、月界での天人の生活の様子を語り、この松原の春の景色はその天界にも勝る素晴らしい物だと讃え、暫し袖を翻し美しい舞を舞い続ける。やがて天人は富士よりも高く舞い上がり、喜んで天空へと帰って行った。

羽衣 見所
 
 
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